2014年9月2日火曜日

U-11西日本新聞社杯

 8月23、24日にU-11西日本新聞社杯に参加しました。
区内リーグのチーム分けではなく、ファースト・セカンド混同でチーム編成を行いました。
ポジションがだぶる選手や、調子のいい選手、調子が上がるまで時間のかかる選手、初めて試合でコンビを組む選手、様々な選手がいましたが、それぞれが持ち味を出し予選を無失点で1位リーグに進出しました。
 1位リーグでは、守備が崩壊する試合もありましたが、課題と成果がわかった良い大会となりまし た。
 何より素晴らしかったのは2つあります。
 ひとつは閉会式の選手たちの態度です。表彰式と閉会式があり、時間が長くなり集中力を保つのは大変でしたが、ふざける選手もなく立派でした。大会中に選手と話した中で、勝ち負けは勝負の世界だし、どちらにもなることがある、しかし、勝利に値するチーム、選手でなければならないと言い続けてきました。その言葉をよく理解し、4位ではありましたが、勝利に値するチームの態度だったと思います。
 もうひとつは、サポーターの声援です。自チーム以外の試合も観戦しましたが、レアッシのサポーターの声援には、変な野次や皮肉、マイナスな応援はありませんでした。逆に失敗しても拍手や激励の声があり、選手ともども背中を押してもらいました。また、自分の子供だけじゃなく、チームの選手全員に対しての声援が多く、とても勇気づけられました。選手たちも持っている力の全てを出し切れたのではないでしょうか。本当にありがとうございました。

2014年6月28日土曜日

全国少年サッカー大会福岡県予選を終えて



今年も全国大会の福岡予選が行われ、レアッシ福岡FCからは2チームが参加しました。2ndチームは惜しくも支部予選で敗れてしまいましたが、1stチームは県大会への出場を決めました。

 県大会はベスト16で敗れましたが、今までの最高の順位でした。4年生、5年生と地道に努力を重ねてきた結果だったのではないでしょうか。 

 さて、来年度からは冬開催に変更になり、リーグ戦の結果が重要視されるとのこと。
 
今回の予選を通じて感じたことは、やはりサッカーとは「相似」な関係にあるということです。相似とは、互いに似ていることです。昔数学の授業で習ったと思いますが、三角形の相似条件は、2組の角がそれぞれ等しければ、2つの三角形は互いに相似である。とか、3組の辺の比が互いに等しければ、2つの三角形は互いに相似である。等々の、あの相似です。ちなみ2つの図形の形と大きさが同じであれば、合同です。
 
 サッカーは相似の関係にあるということは、単純に言えば、似ているけれども全く同じではないということです。
 
 通常サッカー先進国では、年間を通したリーグ戦が一般的です。これは、プロのリーグがそうだからそうしているのです。まさしく相似です。しかし、日本で、特にジュニア年代で年間のリーグをしている県は少ないのではないでしょうか?!

 リーグ戦がなぜ主流なのでしょうか。サッカーは複雑なスポーツです。勝敗を決める要素が無数にあるといえます。例えば天候、選手のコンディション、モチベーション、サポーターや周囲の環境、戦術、戦略、運…

 だからこそ、勝利に一番近づける最良の対策をとるのがチームの行えることでしょう。ホームアンドアウェイの2試合を行えば、対策もより具体的に行えます。

 しかし、ジュニアの大会の場合、そうは出来ません。なので、前半を戦いながら対策をねりハーフタイム等に修正…といった形にならざるを得ません。

 彼を知り己を知れば百戦殆うからずと孫子は言いましたが、まさしくその通りでしょう。自チームのことは熟知しています。その日のコンディションもちょっとアップを見ればわかります。しかし相手を知るのは容易ではありません。特に県大会や支部予選では試合スケジュールの関係から、次の対戦相手は後ろのコートで同時刻に試合を行っていることがほとんどです。

 それでも支部予選では、なんとかやりくりし勝利も収めましたが、県大会ではそうは行きませんでした。負けた試合でも、後半は修正がきき0-0でした。対策をねって試合に臨めればもっと違った結果もあったかもしれません。

 しかし、逆に考えれば、自分たちのサッカーをすればどんな相手にも勝てる、わけではないということです。

 やはり対戦相手によって対策を立て、戦略を練って臨まなければならないということです。これはどのレベルにおいても言えるのではないでしょうか。スペインの戦術は研究しつくされていましたし、日本のサッカーは最後までさせてもらえませんでした。サッカーの進歩は日進月歩で、トレンドと言われる戦術もすぐに対策を立てられ古くなる…進化し続けるのがサッカーでしょうし、そこが魅力なのでしょう。

 そしてそれもまた相似の関係にあるのです。ナショナルチームやW杯とはレベルが違うとはいえ、ジュニアの、そして福岡県大会も、すべて相似の関係にあるのです。

 すべての年代に年間を通したリーグ戦があり、ホームアンドアウェイがあり、戦術・戦略があり、対策・研究があり、123部…があり、選手移籍・レンタルがある…そういった世界と相似の環境が整い、そこから切磋琢磨し生まれた日本代表なら、本当に世界一になれるかもしれません。日本のサッカーができれば優勝も=日本のサッカー環境が出来上がれば優勝も…なのかもしれません。

2014年6月17日火曜日

U-9 キッズフェスティバル

6/14(土)雁ノ巣GにてU-9、キッズフェスティバルが行われました。

今回は、育成コースとスクールコース両方から選手が集まり、レアッシは2チームで参加しました。
それぞれ勝ったり、負けたりしましたが、今は勝敗も勿論大事ですがそれよりも、様々な経験を積むことが重要です。

今回は天気も良く、素晴らしいピッチコンディションでとても良い経験となりました!

2014年5月14日水曜日

U-12 前期リーグ始まる

5/18(日)から福岡支部の前期リーグ、「福岡ジュニア(U-12)サッカーリーグ前期」が始まります。昨年度の新人戦からの成績にポイントが付き、レアッシ福岡FCは1部リーグ、レアッシ福岡FCセカンドは4部リーグでスタートです。

(リーグとポイント)

■1部リーグ
美和台(45)、板付W(45)、東月隈(44)、今宿(43)、東福岡(42)、レアッシ福岡FC(38)、西南野芥(37)、西南愛宕浜(36)、田村(36)、J-WIN(33)

■2部リーグ
油山カメリア(33)、西南(31)、老司(30)、住吉(30)、わかば(28)、小笹(28)、柏原(27)、有田(25)、下山門(22)、姪浜(21)

■3部Aリーグ
ACファルベン(21)、千代(19)、小田部南(19)、FCCF(18)、JACPA A(16)、壱岐(13)、西高宮(13)、東福岡CH(12)、愛宕(12)、福岡ドリームス(12)

■3部Bリーグ
鶴田(21)、波多江(19)、柏南(19)、油山カメリアB(18)、海の中道(15)、板付キッズ(15)、前原ミストラル(13)、ルーザ(12)、トレーヴォ(12)、三筑(11)

■4部リーグ(Aパート)
長尾(11)、西南GR(7)、若久(7)、ソルマーレ(3)、JACPA B(3)、箱崎ジュニア(0)、片江(0)
■4部リーグ(Bパート)
長住(11)、西新(8)、弥生(6)、香椎東(3)、当仁福浜(0)、Y-EAST(0)、壱岐B(0)
■4部リーグ(Cパート)
龍南(10)、那珂FFC(8)、三宅(6)、和白東(4)、七隈(0)、石丸(0)、美和台B(0)
■4部リーグ(Dパート)
福重(10)、トナカイ(9)、田隈(6)、田島(6)、香椎(3)、ブリステル小戸(0)、アレシオ(0)
■4部リーグ(Eパート)
鳥飼(10)、千早(9)、前原南(6)、大名(3)、入部(0)、多々良城浜(0)、あじさい(0)
■4部リーグ(Fパート)
下原(10)、春住(9)、福岡YMCA(6)、レアッシ福岡FCセカンド(6)、原小(0)、和白(0)、下山門M(0)
■4部リーグ(Gパート)
青葉(10)、南風(9)、大原(6)、堤(4)、那珂南(1)、ピアーチェ(0)
■4部リーグ(Hパート)
松島(10)、早良(9)、わかばB(6)、深江(3)、たのしか(0)、けご(0)、野多目(0)

U-11 南区リーグ始まる

5/17(土)よりU-11の南区リーグ(公式戦)が始まります。

今回も2チームエントリーし、レアッシ福岡FC(チーム1)はAパート、レアッシ福岡FCセカンド(チーム2)はBパートです。
5月~8月までに約5~6試合を消化し、9月以降の福岡支部リーグ1~4部に振り分けられる予定です。

■Aパート
老司、レアッシ福岡FC、長住、柏原、三宅、西高宮

■Bパート
ピアーチェ、野多目、トナカイ、柏南、若久、レアッシ福岡FCセカンド、鶴田

常に苦しい試合が続くと思いますが、全員の力で両チームとも良い結果がでるように頑張りましょう!

U-12 第3回福岡ふようライオンズジュニアサッカー大会

5/10~11(土日)の2日間、U-12メンバー(2チームでエントリー)にて大会に参加しました。

福岡県内外から56チームが集まり、天候も良く、2日間を通じて充実した大会となりました。


■参加チーム

(早良区)
FC有田、入部FC、大原FC、小田部南FC、早良FC、田隈SC、西南野芥FC、田村MARS、田村MARSセカンド、たのしかFC、西新FC、原小FC、FC龍南A、FC龍南B、西南FC、西南GR
(西 区)今宿SC、壱岐FC、前原ミストラル、南風SWF、前原南、トライアンフ深江、
(城南区)油山カメリア、油山カメリアB、堤JSC、七隈SC、わかばFC
(中央区)FCCF、福岡YMCA、FCトレーヴォ、西高宮FC
(南区)長住SSC、レアッシ福岡FCレアッシ福岡FCセカンド、トナカイFC、老司サッカークラブ、野多目・大橋、鶴田SC、柏南FC
(博多区)板付ウィングSC、東月隈FC、板付キッズ、千代SC
(東区)青葉JSC、多々良少年SC、松島SC
(若宮市)FCわかみや、鞍手JFC、宮田FC
(飯塚市)庄内SC、FC立岩
(直方市)フォルテフットボールアカデミー
(嘉穂郡)桂川JSC、(糟屋郡)篠栗FC、(大野城市)大野城SSS、(熊本市)エスペランサ熊本

■結 果
 
●レアッシ福岡FCセカンド
(1日目)
FC龍南A 0-0 引分け、 東月隈FC 2-2 引分け、 早良FC 2-2(PK3-1)負け
予選を2位通過!
(2日目)
エスペランサ熊本 5-0 勝、 西新 1-1 引分け
(4位トーナメント決勝)
前原ミストラル 2-0 勝
4位トーナメント優勝!!!

苦しい試合ながらも、春前からの遠征、全日、そして今回の大会と、少しづつですが成長してきました。以前はあまり見られなかった、逆転や粘り強さ、仲間を助ける、勝負にこだわる、そういう部分
の改善が少しづつ成果となって表れているように感じます。
おめでとう!!!
 
●レアッシ福岡FC
(1日目)
FC龍南B 9-0 勝、 トナカイFC 7-1 勝、 長住SSC 5-0 勝
予選を1位通過!
(2日目)
油山カメリア 3-4負、 庄内SC 3-1勝
(1位トーナメント3位決定戦)
板付ウィングSC 3-0 勝
1位トーナメント3位!!!
 
惜しくも優勝はなりませんでしたが、全日県大会、前期リーグに向けて良い準備ができました。
おめでとう!!!
 
 

2014年5月7日水曜日

U-11 特別練習

5/3(土)、6(火祝)にシーメイトにてU-11の特別練習を行いました。

4チームに分け、8人制のゲームをこなしました。今回のような形で今後も多くの選手に試合環境を提供したいと思います

また、今シーズンからU-12だけでなくU-11、U-10のリーグ戦(公式戦)が始まります。単なる勝敗だけでなく、そのプロセスを大事に試合を通じて選手たちが成長してくれればと思います!頑張ろう!

2014年4月16日水曜日

U-12 Bチーム 全日1次予選

2014.4.12(土)シーメイトにてU-12Bチームの全日の1次予選が行われました。

■結 果

1試合目 姪浜 1-3負

2試合目 小田部南 1-3負

予選リーグは厳しいグループに入りました。なんとか勝ち点を取りたかったですが、2敗で予選リーグ敗退となりました。

春前からの遠征や試合を通じて、少しずつレベルアップしてきましたが、勝利には至りませんでした。ただ、2チームとも強豪のクラブなので、得点を挙げれたことは本当に良かったと思います。

これから前期リーグも始まりますがもっともっとレベルアップして頑張りたいと思います。

たくさんの応援、そしてAチームBチーム関係なく応援してくださる保護者の方々、ありがとうございました!今後とも応援よろしくお願いします!

2014年3月17日月曜日

U-11糸島サッカー協会新人戦

 第20回糸島サッカー協会新人戦に参加してきました。昨年末よりU-12の大会や遠征で徐々に成長してきたU-11ですが、その後もチームビルディング合宿等で間接的スキルも磨き、今大会に臨みました。
 
 結果は6戦全勝で初優勝!全ての試合で、選手達は多くを言わずとも自ら考え、状況を判断し、決断して実行していました。ボールを止める、蹴る、運ぶといった直接的スキルは、日々のトレーニングのみならず、追加練習や各自の自主トレで身についてきたと思います。また、今年に入って新たに始めたチームビルディング研修会で行った活動がベースになり、チームワークやコミュニケーションスキル、論理的に考えることや、メンタル面、目標の設定や、試合の対策等、今大会の様々な場面で成長が見られました。
 
 選手達の吸収力はかなり早いと感じました。これからも様々な活動を行い、刺激し、成長を促していきたいと思います。
 
 最後に、2日間たくさんの温かい声援ありがとうございました!

2014年3月5日水曜日

チームビルディング研修会③

3/2(日)、クラブハウスにてU-10、9を対象とした研修会を行いました。

■午前中 U-10

U-10のメンバーは研修会に少しづつ慣れてきました。
アイスブレイク終了後、情報分析力を育てることを目的とした、「絵の分析」を再度行い、その後に今回始めてとなる「議論する力」を育むための準備を行いました。

レアッシでは、「良いサッカー選手」の能力を2つの側面から捉えています。

そのうちの「間接的スキル」の向上がこの研修会の目的ですが、選手たちが問題を分析し、意見を出し合って解決できるようになるには、「議論する力」が必要です。その基礎作りの一つとして「真実・意見の違い」を考えました。

ある文章に対して、それは事実(客観的事実)な事柄かもしくは意見(個人的主観)なものかを、さまざまな文章を使って考えました。文章の中には両方を含んだものもあり、最初は戸惑いながらも、少しづつ文章を理解しました。
時間はかかると思いますが、論理的思考のベースになるものなので地道に続けたいと思います。

最後はグループワークを行い終了。
論理的思考、コミュニケーション能力、洞察力、分析力、様々な間接的スキルはサッカー面のみならず、社会で活躍するためにも重要な要素です。少しづつかもしれませんが、選手たちに良い変化が出てくることを期待しています。

■午後 U-9

今回、U-9は初めての研修会だったので、この年代で上手くいくかどうか不安もありましたが、思ったよりも成果が出ました。

初回だったので、質よりも量を大事にしましたが、絵を使った情報分析でもたくさんの意見が出て、普段なかなかおとなしい選手も積極的に発言してくれました。

また、テクスト分析では辞書(国語辞典)を上手く使いながら、文章を「客観的・論理的」に捉えることにチャレンジしましたが、この年代、初回のわりには上手くいったと思います。
継続していけばきっと素晴らしい成果が出ると思います。

2014年2月26日水曜日

福岡市長杯 ベスト8

2/23(日)福岡市長杯が終了しました。
今大会はレアッシからは2チームエントリーしました。

Bチーム、予選リーグで敗退しましたが、大きな成長が見られた大会となりました。最後まで頑張る姿勢は本当に素晴らしかったです。
Aチーム、ベスト8まで進みましたが残念ながらPKで負けました。熱い応援団、本当にありがとうございました。

■結果

●Bチーム

・1次予選リーグ
早良 5-0(不戦勝)、ジャクパ 0-3負、大橋 1-4負

●Aチーム

・1次予選リーグ
那珂南 3-0勝、下山門 5-1勝、東福岡B 5-1勝

・2次予選
東月隈 4-0勝、西南野芥 1-0勝
決勝トーナメント 1回戦 美和台 3-3(PK3-4)負

今大会は本当に選手の成長が感じられた大会となりました。6年生の最後の大会となりましたが、たくさんの応援ありがとうございました。
中学年代に上がっても、今後の活躍をスタッフ一同応援しています!

2014年2月18日火曜日

チームビルディング②を行いました。

練習試合の予定が雨で流れたため、チームビルディング研修会②をバルコにて行いました。
今回もアイスブレイクから入り、緊張をほぐし活発な意見交換の雰囲気を作りました。
その後、グループワークで「ペーパータワー」というエクササイズを行いました。これは、協働作業を通じて、リーダーシップ、フォロアーシップ、参加、コミュニケーションなどチーム活動のポイントを学ぶ代表的なものです。勝ち負けに目がいきがちですが、どのように作業を進めたかのプロセスを振り返ることが重要になります。作戦の立て方、役割分担、グループディスカッションのやり方などを振り返り、チーム作業のポイント等を学ぶことが目的です。

これは、サッカーの試合に置き換えることができるでしょう。私たちは時々、自分の子どもがそのチームのエースで、リーダーで、キャプテンで…全ての中心にいることを求めてしまいます。しかし、社会では時にリーダーやファシリテーターであることを求められ、時にフォロアーであることを求められ、時に一構成員のメンバーであることを求められるものです。チームが機能することが重要で、活性化されたチーム(組織)こそが成功を得られるのです。主体性と相互作用がカギといえます。

レアッシでのチームビルディング研修会の目的は、様々な活動を通してリーダーやファシリテーター、フォロアー、メンバーの役割とはどういったものかを学び、主体性を発揮しながらも、どのようにして相互作用を生みだし、ミッションを成功させるかといったことを体験しながら学ぶことです。
 以前にも紹介しましたが、レアッシの目標とする選手像は、直接的スキルと間接的スキルを併せ持つ選手です。トレーニングや研修会で、このどちらのスキルも磨くことにより、選手としても、人としても成長すると考えています。そして、レアッシで学んだ間接的スキルの多くは、社会に出た時におおいに役立つものでしょう。
 
 社会関係資本という言葉があります。世の中には、様々な価値があり、一般的に資本といえば、ヒト(人的資本)、モノ(物的資本)、カネ(金融資本)を指します。最近ではこれに、知識や情報(知的資本)を加える場合も多いようです。
 これらに対して、関係性を資本としてとらえる考え方を社会関係資本といいます。人と人との関係(つながり)そのものを資源と考えるのです。関係性が様々な価値を生むという考え方で、信頼と互酬性の規範、ネットワークの3つが必要だといわれています。
 モノづくり中心の工業化社会では、モノ(土地、設備、天然資源)やカネといった目に見える資本が重要で、ヒトは単なる労働力としてしか考えられていませんでした。それに対して、知識づくり中心の情報化社会では、ヒト(能力)、知識、関係といった目に見えない資本に比重が移っていきます。
 なかでも21世紀のネットワーク型社会では、社会関係資本が重要な位置を占めていきます。関係性が向上すれば、人の潜在的な能力が引き出せ、人と人の相互作用の中から、新しい知識が生み出せるからです。
 いわば社会関係資本は人的資産と知的資産の触媒役であり、社会関係資本の多寡で集団のパフォーマンスがまるで違ってしまいます。しかも、工夫次第ではいくらでも増やせる資本なのがありがたく、まさに関係性こそが活動の決め手になってくるのです。
 少子高齢化、ネットワーク型社会を生きていく今の小学生世代の未来はどうなるのでしょうか??マイナスのイメージばかりが先行しがちですが、改善されることもたくさんあるでしょう。大量生産大量消費の社会ではありません。過度な競争もないでしょう。そういった社会を生き抜くキーとなるものが社会関係資本になるのではないでしょうか。
 サッカーというスポーツは、その社会関係資本を学べるスポーツであると考えています。レアッシでは、単に勝ち負けだけでの価値観で活動をしていません。直接的スキルだけで出来る選手、出来ない選手といった評価もしません。直接的・間接的スキルを磨き、刺激し、トレーニングすることで選手は大きく成長し、サッカーというスポーツで、社会を学べると考えています。

2014年2月9日日曜日

チームビルディング研修会①

チームビルディング研修会をバルコにて行いました。

今回は、ロジカルコミュニケーションスキルについてです。なぜ言語技術(ロジカルコミュニケーション)がサッカーをするうえで必要な(間接)スキルなのでしょうか??

ヨハン・クライフは現役時代、試合中の重要な判断について尋ねられた時、「自分の判断は正しかった」と前置きした上で、「こうすると、相手がこう来る、だから論理的にこう判断した」と、まず自分の読みについての説明をしました。ところが、この判断についての話はこれだけで終わらず、「もし」という仮定の下に、「もしこうしたら、相手がこう来ただろうし、もしああしたら、相手がああ来るだろうし…」といくつもの可能性に言及し、そしてその中で最終的に、いかに自分の判断が論理的に正当だったかを早口でまくし立てたそうです。

サッカーは常に状況を判断し、決断し、実行するスポーツです。しかも瞬時にそれを行わなければなりません。その判断の元になるのが「考える力」です。さらにそのベースとなるものが言語技術(ロジカルコミュニケーション)にほかなりません。言語技術をトレーニングすることで、プレーの質が上がると考えられます。

さて、今回もアイスブレイクを入れたのち、まずは「絵の分析」を行いました。
「よく観て!」「状況を判断して!」スポーツの世界に限らず、こうした指示を耳にすることは多いものです。ところで、実際には「よく観て!」という指示だけで、人は対象を観察できるようになったり、「状況を判断して!」と指示されるだけで状況判断できるようになるものでしょうか??答えはノーです。対象を観察し、状況を判断するためには、その方法を知る必要があります。優れた観察力と状況判断力をはぐくむのに極めて効果的なのが、「絵の分析」と言われてます。内容は割愛しますが、多くの選手が意見を述べ、またこちらが気づきもしないような、まさしく優れた観察力を発揮した選手もたくさんいました。
 
 次に、より正しい判断に導くため「テクスト分析」を行いました。テクストとは文章のこと。つまり、テクスト分析とは、文章や言葉を分析的、批判的に読解することです。
今回は唱歌「たき火」を分析することにしました。まずは歌詞を熟読し、「季節はいつか?」を分析しました。さて、みなさんはどう「分析」しますか??いくつかのワードにヒントがあります。たき火、おちばたき、きたかぜ、さざんかさいた、しもやけ、こがらし、さむい…どれも冬を連想させますが、根拠が必要です。そこで辞書を用いてひとつひとつを確認する作業を行いました。きたかぜは、北方から吹いてくる風。さざんかは、秋から冬にかけて白花をひらく。等とあります。このようにひとつひとつの言葉を辞書であらためて調べてみると、いずれの言葉も冬の季語であることが明らかになります。では、登場人物は何人でどのような人でしょうか??考えてみて下さい。

このように、言葉を厳密に読みながら、証拠を挙げて論証しながら読解を進めていきます。「絵の分析」と同様、正解がたったひとつあるわけではなく、複数の考えが成り立ちます。依拠する証拠によって、解釈にはブレが生じます。しかし、その解釈のブレを議論によって詰めていくのが西洋式の「テクスト分析」のあり方です。そういった環境で育ったクライフが、論理的にプレーを説明したのもごく自然なことだったのでしょう。
 
 こういった、ロジカルコミュニケーションのスキルを上げるトレーニングをたくさん行うことで、サッカーのプレーに大きな影響を与えることでしょう。また、サッカーだけに限らず、日常生活や社会に出てからも充分役に立つスキルであると感じました。
 レアッシでは、こういった取り組みを定期的に行っていきたいと考えております。今後の活動にご期待下さい。

2014年1月30日木曜日

U-12 フェニックスカップ

1月25日26日に田主丸にてフェニックスカップが行われました。

25日(土)
 ●予選リーグ  FCクラルテ 3-1、二日市FC 7-1、シントU-12 2-0

 初日は天候が悪く2試合目からはピッチの状態も悪い中での試合となりましたが、集中力が途切れることが少なく、決勝トーナメントに進めることが出来ました。

26日(日)
  ●決勝トーナメント
        1回戦 小郡東野 1-1 PK 3-2
        準決勝 東福岡  1-1 PK 0-2
      3位決定戦 勢門ウイングス 1-4

 2日目、1試合目は、フィジカルの強い相手でしたが、それに怯むことなくPK戦までもつれましたが、勝つことが出来ました。
 2試合目も同じくPK戦までもつれ、0-2という結果でした。
 3位決定戦は、相手の勢いに押され気味でしたが、いいプレーも見られ良い経験になりました。

 今回の大会にはJrユース昇格のメンバーで挑み、1週間前から事前ミーティングを行いました。
その中でチームとしても目標を立て大会に挑みました。
 普段はあまりコミュニケーションのとれていなかった選手も積極的にコミュニケーションをとりにいけていました。大会の結果は上記のとおりでしたが、選手たちは収穫のあった大会になったと思います。

最後になりましたが、遠方までたくさんの応援ありがとうございました。 

2014年1月29日水曜日

五年生交流大会

1月25日に五年生交流大会があり、U-11から2チーム参加しました。
年が明け、最初の特別練習のミーティングで、この大会の意味を話し、また目標を自ら立て試合に臨んだことで、選手達のモチベーションはいつになく上がっていました。
 昨年末のスタッフミーティングにおいて、レアッシの理想の選手像とはなにか!?といったテーマを議題にあげ、長時間の議論をしました。
 そこでクラブの求める“理想の選手像”が生まれました。それは大きく二つのスキルからなると考えました。
 ひとつは、サッカーという競技をする上で必要となるスキル…ボールを止める、蹴る、運ぶといったいわゆるテクニックといった部分や、個人・グループ・チーム戦術やプレイモデル、そういった直接的なスキル。
 もうひとつは、コミュニケーション能力や協調性、ロジカルシンキングや問題解決力などの間接的なスキル。
 この二つを兼ね備えた選手、それがクラブの求める理想の選手であるという結論にいたりました。
 当然、今までもスポーツ、特にチームスポーツにおいては間接的スキルの重要さは唱えられてきました。しかし、多くの場合、精神論的な方法で習得されるもの、と間違った手法で指導されてきました。そういったものを再度見直し、新たな取り組みを年明けより行いました。内容に関しては、またの機会にご紹介したいと思いますが、今回の五年生交流大会で早くもその成果が多く見られました。
 選手達は、自ら考え進んでコミュニケーションをとり、問題に直面した時は、何とか自分たちで考え解決しようと試みていました。
 ベンチから多くの指示を必要とすることはなく、まさしく間接的スキルアップを感じ、また、それがサッカーのプレイにも多くの好影響を与えることが証明できました。
 勝敗だけが価値観の全てではありません。しかし、スポーツは勝つことが目標です。勝利に向かってどのようなアプローチで、どのような手法をとり、また新たな成長、発見をしながら勝利する。また敗戦する。
 選手達は試行錯誤の中で、たくましく成長しようとしています。転ぶ前に手を差し出したくなるものです。人生の経験が少しだけ多い私たち大人は、答えを知っているだけに、ついつい余計なアドバイスをしたくなるものです。情報化社会も当たり前になり、何でも答えが見つかる時代です。しかし、本当の答えは経験からしか得られないのではないでしょうか!?サッカーという素晴らしい競技の中で、選手達は多くの成功と失敗を繰り返し、経験という生の答えを感じながら、猛烈なスピードで成長していっています。私たち大人が何をしてやれるか、それを深く考えさせられた大会でした。

2014年1月15日水曜日

新たな試みのスタート

 昨年よりスタッフ間で意見交換を行い、理想の選手像とは何か!?と言った議論を重ねてまいりました。そこで2014年より新たな試みをクラブ全体で行うことにしました!
 
 最初の活動としてU-10、U-11の今年の目標をチームみんなで考えるといったミーティングを行いました。
 昨年引っ越しでやむなく抜けたメンバーや、新たにメンバーに加わった選手もいたため、最初は全体でのアイスブレイクを行いました。
様々なゲームを通じて、心の壁が取り払われ、活発な意見を出せる土壌ができました。



 その後、U-10、U-11とそれぞれ会議室とグランドに分かれ、ミーティングとサッカーを行いました。
ミーティングでは、まず出された題目の絵を描きました。ひとつとして同じ絵はないことを知り、同じ題目でも人それぞれ感じ方が違う、意見はひとりひとり違って当たり前だと言うことを再確認しました。だから積極的に意見を出し合い、それを否定しないといった環境を整えました。



次に絵本の挿絵を見て、どんな絵か?なぜ?といったことを数回繰り返しました。これにより、コミュニケーションの量を増やすと共に、論理的に考えるベースを作りました。

 最後にブレーンストーンミング形式で、チームの目標を立てました。様々な意見が出され、分類すると、サッカー面、生活面、メンタル面、自己管理、チームメイトのことと言った5つに分類わけされました。


今回初の試みで気づいたことは、選手はそれぞれに意見を持っていて、それを積極的に発言できる選手もいれば、そうでない選手もいる。意見を言いやすい環境作りも大切ですし、そういった雰囲気を作ったりモチベーションを上げることも大切だと感じました。また、継続することも非常に大切だと感じました。





サッカーが上達したいと集まったサッカークラブではありますが、サッカーと同じように、ひととして成長できるクラブを目指して活動していかなければと強く感じました。今後も継続的に様々な取り組みを行い、選手に刺激を与え、多くの経験をさせて行きたいと思います。

 また、今回個人の目標設定用紙を持ちかえっております。決して否定することなく、励まし、サポートしていただければ、選手の大きな夢を手助けできるかと思います。